2017年7月21日金曜日

ちいさな旅行

おかしなお天気が続いて、体調を崩している方も多いのではないでしょうか?
梅雨は明けたものの、暑さ続きでもう夏バテしそうなこの頃。まだ7月?信じられない!皆様お元気ですか―。

Double Ribbon は秋物の制作真っ最中。
定番として作ってきたものの要望が増えるのは嬉しいこと。でも、新しい面白い帽子もお届けしたい…ちょっと驚きのあるような素敵な帽子が欲しい。こんな風に作りたい、でもうまくいかないかもしれない。誰も欲しがらないかもしれない。
ええーい!迷いを吹き飛ばしたい!とちょっと遠出してあるギャラリーさんに行ってみました。


静岡県、三島の駅から徒歩3分。随分前から気になっていたギャラリーsoraさんです。看板からしてグッときます。ビルの佇まいもいいんです。


珪藻土で仕上げた壁、そこかしこに手作りされた棚やアンティーク。簡単にセンスがいいとか、こだわりがあるとかそんな言葉では表せない世界があります。拒絶するような白でなく、なんだか許されるようなそんな白い世界。
そんなギャラリーsoraさんの企画展示は草木染めの細い美しい糸で編み上げる、FUJITA MIHOさんのアクセサリーやオブジェ。


クロッシェレースアクセサリーでかなり知られた方ですが、今回出品されたオブジェ、特にこの「エノキ」はどうしてもこの目で見てみたかったのです。細い糸で編まれたとてもリアルなエノキ。デフォルメされた可愛さに逃げないで、エノキが持っている本来の可愛らしさが真摯に追求されていると思います。


こちらは「石」もう、石の形に編んだアクセサリー、なんて生易しいものじゃなくて石感すごい!ムラに染めた糸、石の歪な形がリアルに再現されていて、だからこそ石の可愛さがあるのです。長いこと魅入ってしまいました。


誤解を恐れずに言うと、美しいものには恐れやほんの少しの醜悪さが含まれていると思っています。そんな植物、鉱物の持つ「怖さ」みたいなものを隠さずに見せてくるようなFUJITAMIHOさんのアクセサリー。見に来て本当によかったです。(オーダーしてしまいました。にやにや)

ギャラリーのオーナーさん(とてもチャーミングでステキな方です!) に他の作家さんのおはなしもたくさんお聞きしました。
ワンアンドオンリー、しっかりとした世界観を持っている作り手さんたち。まだまだ至らない、ぜんぜん届かない、わたし。反省とさらなる迷いを背中に背負ってフラフラと新幹線で帰ってきました。ああ、どうなる秋冬新作ハット!(t)

三島のsora website ※残念ながらFUJITAMIHOさんの展示は終了しました
FUJITAMIHOさんのwebsite



Double Ribbon website