遅ればせながら、ガレリア原宿での販売会にたくさんのお運びありがとうございました。
オーダー品の制作もほぼ終了！まだまだやらなくてはならない課題や雑務はあるものの、少しだけゆったりと過ごせる時期です。
見逃していた映画、作品のヒントになりそうな映画、好きでたまらなくて何度も見てしまう定番の映画…しばらく我慢していた映画を毎日観ています。おうちで観るのも良いのですが、やっぱり映画館！
キュートでおしゃれでおバカちゃんで、たまらなく愛おしい 「ロシュフォールの恋人たち」（原題 Les Demoiselles de Rochefort 67年公開）久しぶりに観ました。【ジャック・ドゥミ＆カトリーヌ・ドヌーヴ特集】こういう特集をやってくれる映画館が気軽に行ける場所にあるのは本当にありがたいです。ありがとうキネマ旬報シアター！
南仏ロシュフォールで成功と素敵な恋を夢見る美しい双子の姉妹。彼女たちの周辺で起こる恋模様とドラマを夏のお祭りを中心に見せていきます。シェルブールの雨傘のジャック・ドゥミ監督、ミッシェル・ルグランの音楽、若く美しいカトリーヌ・ドヌーヴ（とその実姉）もう、テッパンです。
ストーリーは脳天気なほどシンプルで、あっけらかんとわかりやすく、ステキなファッションと美しい色彩、そして音楽を心ゆくまで堪能することが出来ます。キレイな女の子単体でも楽しいのに、美しい双子姉妹！キレイで可愛いものが並んで動くんですよ！すごい破壊力です。もう、楽しい！キレイ！カワイイ！しか言えなくなります。シアワセ。
帽子屋なのでやはり帽子チェックです。
双子がかぶっているホースヘアブレード（素材の名前です。馬の毛でなく再生セルロースで出来ています）の夏らしい華やかなキャプリーヌ。透ける素材でビビッドなカラー。
白いシナマイにたっぷりとお花や木の実、さらになが～いリボンが付いたロマンティックなキャプリーヌも映画らしくてステキ。
メインキャストだけでなく、あちこちでベレーがよく出てきます。ミニのスカートとともにブームだったのでしょうね。ちょっと小ぶりのベレーを動かないようにピンで留めて着用していました。ミニのすっきりしたスタイルにベレー。ミニマムの基本のよう。色合わせも（映画らしく）絶妙、観ていてホント目が楽しい〜。
私が気になったのはコレ。フランス海軍で今も使われているキャップです。
うーん、なんてカワイイんでしょうね！軍港であるロシュフォールは街中にたくさん水兵さんがいて、皆この帽子をかぶっています。あっちにこっちに赤ぽんぽん。セーラー服もカッコイイ。サイドにチラ見えしている紐はあご紐で普段は上に上げているようです。作ってみたい！もちろん赤ぽんぽんで！
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| 双子の姉役のフランソワーズ・ドルレアックは撮影直後に事故で亡くなられたそうです。撮影中も終始仲良しだった姉妹のオフショット。 |
楽しい気持ちになれることうけあいな、ロシュフォールの恋人たち。観たことがない方もこの音楽はきっとご存知のはず。一年の締めくくりにいかがでしょう？
では、あらためまして
本年は皆様ありがとうございました。
来春に向けて制作はもうスタートしております。楽しんでいただけるような帽子をお届けできますように！頑張っていきます。(t)
